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絶版希少本高野荘次郎写真集開拓の先駆者、樺戸囚人を偲んで五寸釘寅吉熊坂長庵観音図山水図樺戸監獄集治監明治時代北海道の開拓史記録

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『絶版希少本高野荘次郎写真集開拓の先駆者、樺戸囚人を偲んで五寸釘寅吉熊坂長庵観音図山水図樺戸監獄集治監明治時代北海道の開拓史記録』はセカイモンで19feb640d6588から出品され、189の入札を集めて02月10日 14時 14分に、8330円で落札されました。即決価格は8330円でした。決済方法はに対応。長崎県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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絶版希少本写真集樺戸囚人を偲んで

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絶版希少本高野荘次郎写真集開拓の先駆者、樺戸囚人を偲んで

SHOJIRO TAKANO PHOTO COLLECTION

THE ANOTHER FRONTIER SPIRIT

高野荘次郎著

フォトほっかい社発行

昭和58年頃

58ページ

約30ｘ21ｘ0.5cm

ソフトカバー

モノクロ

※絶版

当時の北海道写真界の重鎮、高野荘次郎による樺戸監獄・樺戸囚人を偲んだ写真集。

アマゾンでも4万円前後で取引されている、大変貴重な珍しい写真集です。

明治維新の動乱による多数の国事犯・重罪人を隔離収容するため、明治新政府は当時未開の地「北海道」を流刑地として明治14年、月形町に樺戸集治監が設置された。囚人の過酷な労働によって移民の入植という開拓の基礎を樺戸集治監の囚人が担った功績はとても大きい。大正8年、樺戸監獄は39年間の監獄としての使命を果たし廃監となり現在、月形樺戸博物館として使用されている。

脱獄の常習犯としての名物男、五寸釘寅吉の晩年の姿、藤田組贋札事件で知られる偽札作りの犯人・熊坂長庵肖像画や長庵が残した名作日本画、囚われの身となった人々、彼らが過ごした集治監の生活を語る品々などをモノクロ写真にまとめたもの。

【目次】

変遷集治監から資料館へ

波止場─「上陸」

集治監─隔離

監獄生活

「追憶」樺戸人物伝

過ぎ去った日々へ…

自由への祝福

「結集」北漸寺の建設

いつの日にか、翔きの時

獄中の芸術家熊坂長庵「観音図」「梅花女人の図」「山水図」

開墾・創造・飛躍

静かなる眠り

謝送─慰霊祭

【序文より】

知られざる人々への鎮魂歌熊谷正吉

晴れ渡りしや樺戸月形の月曇りし日あらん空知三笠の川君が逝きし風雪のもと君に罪ありか無しか遠流無情、悲し北辺開拓の地に殉ず……。

哀愁のこもった詩吟を最後に、樺戸監獄物故者追悼慰霊祭は終った。例年八月二十七日、千二十二名の囚人の霊が眠る南耕地の樺戸監獄墓地での月形町主催の慰霊祭であった。

明治十四年八月、樺戸集治監（後に樺戸監獄と改称）が月形町に設置されてから、大正八年の廃監までの三十九年間に、病気、事故等のため更生の夢空しく死んでいった囚人の数は千四十六名におよぶ。そして、肉身に遺体を引きとられた者は僅か二十四名に過ぎず、残る千二十二名は永遠に無縁仏となって侘しく囚人墓地に眠っている。

今、墓地には名も知れぬ草花が彼等の霊を慰めるかの如く咲き乱れている。

想えば遠く明治十年の西南の役、又明治十七年の自由自治元年を旗印に農民が決起した秩父事件、そして加波山、群馬、静岡事件等の自由民権運動の闘士達が国事犯として投獄されていた樺戸集治監の所在地であった月形町。この町に焦点をあて撮影を続けてこられたのが写真家の高野荘次郎先生であった。先生は十年前から月形町に足しげく通われ、囚人の建てた北漸寺、円福寺、見返りの楡、囚人の植栽した杉林、そして慰霊祭、北海道行刑資料館、各種行刊資料等を撮影され、それらを今、一冊の写真集としてまとめられた。

月形町は勿論、北海道の開拓史上からも極めて貴重な記録であり、先生の情熱と御苦労に対し、心から敬意と感謝の誠を捧げるものである。〈月形町在住・郷土史家〉